ニキビができるのは思春期だけ。
最近では、決してそうとは言い切れません。
大人になってからもニキビが出てくる人が本当に増えています。
ニキビの原因を考えるにあたり、ニキビがどのように定義されるのかを確認しておくことが、今後の治療にも役立ちます。
このコラムでは、ネット百科事典のWikipediaに書かれている「ニキビ」についてご紹介しておきましょう。
ニキビとは
Wikipediaでは、ニキビは、以下のように説明されています。
『ニキビは、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところから始まる。詰まった毛穴の中に皮脂や角質がたまり、この状態が黒ニキビ(毛穴が開いて中味が見えている状態)または白ニキビ(毛穴が閉じている状態)と呼ばれるものである。
黒ニキビ、白ニキビの状態から赤いニキビを作り出すのは、皮膚の常在菌であるP.acnesと呼ばれる細菌である。この細菌は皮脂を好むため、詰まった毛穴の中で増加し、皮膚の中の炎症を引き起こすタンパク質を刺激する。このため、炎症が起きて赤くなったり、膿がたまって黄色い部分ができるという症状が出る。また、さらに進行すると、毛穴が破れて中味が流れ出し炎症が広がることもある。その場合は皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、炎症が治っても痕(瘢痕・あばた)が残る場合が多い。』
(Wikipediaの「ニキビ」の項より引用)
毛穴が詰まることでニキビができ、皮膚についている細菌によって赤いニキビになっていくのですね。さらにひどくなると炎症を引き起こし、ニキビ痕が残ることになるのです。
それでは、どのような原因から、毛穴が詰まるのでしょうか。
その代表的な原因について考えてみましょう。
ニキビの原因
ニキビの原因は、いくつも要素が組み合わさることが多くなっています。直接的な原因もあれば、間接的な原因もあります。
・ニキビの直接的な原因
ニキビの直接的な原因として、毛穴から分泌される「皮脂」が挙げられます。
皮脂がサラサラした状態であれば、ニキビになりにくいのですが、ドロドロした状態であれば、毛穴から皮脂が出にくくなります。皮脂が出にくいということはさらに、その皮脂が毛穴付近に溜まり腐った状態になってしまいます。
ニキビの直接的な原因は、皮脂だけではありません。
毛穴の中で、ニキビの原因となる細菌が増えると、毒素を出し、毛穴の細胞を壊して、炎症を引き起こすことがあります。この炎症が、ニキビ痕を残す原因にもなっているのです。
このような状態であれば、ニキビが出来たとしても不思議ではありません。
これらの直接的な原因がわかっていると、毛穴に汚れがつまっていることが原因であると誤解しなくなります。女性が使うファンデーションの汚れ落としが不十分であるからニキビができると考えがちですが、必ずしもそれだけが原因とは限りません。いくら洗顔しても、顔のニキビが改善されないというケースもあるため、皮脂の質にも十分に注目した方が良いでしょう。
・ニキビの間接的な原因
ニキビの間接的な原因としては、さまざまな要素が考えれます。代表的な要素について、以下に挙げておきます。
- ストレス
- 睡眠不足
- 便秘
- 偏った食事
- 不適切なスキンケア
- 紫外線
現在社会では、どうしてもストレスが多い生活になっていることでしょう。仕事をしすぎて睡眠不足になることも決して少なくありません。便意があった時に、すぐにトイレに行けないという女性も多いでしょう。仕事を優先するためにコンビニのお弁当ばかり食べているという人もいます。自分の肌の特徴を十分に理解していないスキンケアでニキビを悪化させている人もいます。オゾン層の破壊によって紫外線が強くなっていることが影響している場合もあるでしょう。
肌を美しく保つことを、これらの要素が邪魔しています。
個人によって、影響している要素の数や組み合わせは異なりますが、これらが間接的にニキビに影響していることを理解しておきましょう。
自分がどのような原因の組み合わせで、ニキビを悪化させているのかは判断がむずかしいかもしれません。
専門家に、きちんと相談した方が良い場合もあるでしょう。
自分にあったニキビ対策品を見つけることが必要な場合もあるでしょう。
このサイトを訪れたのですから、ニキビを悪化させる前に、今から何らかの行動を起こすことをお薦めします。
ニキビの状態が悪くなればなるほど、美肌への道のりが険しくなります。
あなたの肌が早くスベスベになりますように!